デザインすること2004.04.26.

 空間の基本は床・壁・天井である。だが、それだけではただの箱にすぎず、そこに、色が入り、素材が入り、光が入り、家具が入り、初めて「インテリア」らしくなってくる。しかし、それで完成するわけではなく、それが住宅であれ、店舗であれ、その空間にヒトが介在して初めて「インテリア」として完成するわけだ。つまり、インテリアをデザインする時、常に「ヒト」の存在を意識しなければならないというわけ。
 そう考えると、私たちがデザインしているのは、実は空間ではなく、「行為」および、「シーン」であることに気付く。「ヒト」がその空間に入ったときに、何が見えるのか、どんな匂いがするのか、何が聞こえるのか、明るさは?温度は?湿度は?圧力は・・・?などを考え、それらの要因から、「ヒト」はいろんな感情を持ち、様々な行動へと変換させていくである。
 ということは、空間→調度品→小物→ヒトというプロセスではなく、まず「ヒトありき」から入り、その行為のために必要なモノや素材を配置していく。ここでは、光や匂い、音なども家具などと等価に、そして同時にイメージされなければなりまらない。そうする事により、極めてサイトスペシフィックな空間が出来上がるだろう。

 なんてことを、最近は学生に話している。つまり、図面(含むCAD)を描いたり〜図面は"書く"のではなく"描く"と表現したい〜、パース(含む3DCG)を描いたりする事は当然できることとして、もっと、自分の頭の中に「どんな空間なのか」「クライアントはそこで何をしているのか」「どんな笑顔を見せているのか」といったことを強烈に思い描くことができるようになりましょう。ということ。その『イメージ』の中の構成要素を一つ一つ紐解いて、具体化していく作業を僕らはやっているのだよ。

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