業務用、本当に必要?2002.09.22.

 最近(でもないかな?)業務用のガス器具を希望される方が多いと聞くことがあります。STUDIO KAZもそのあたりを売りにした時期もあるので、そういったお話はよくあります。でも、ちょっと考えてみてください。

 「業務用」というのはもちろん「プロの料理人」が使うための機器類です。「プロの料理人」は、レストランなどで、開店前の仕込みの時に火を入れ、閉店までのほとんどの時間、その火を絶やすことがありません。そういったことを前提に「業務用」機器類は設計されています。ですから、一日に2〜3回しか使用しない家庭では不向きと言えるでしょう。特にオーブンは庫内がとても広く一見良さそうですが、反面、温度調整が難しく、庫内の下と上で均一な温度を保つことは大変で、使いこなすには「慣れ」が必要だと思います。一般家庭で、毎度毎度オーブン料理をされる家庭は皆無でしょう。ですから、個人的には一般家電で売っている電子レンジ付オーブンレンジをお勧めする事が多いです。

 かといって、システムキッチンなどに見られるビルトイン型のオーブン(ガスコンロの下かトールユニットの真ん中当たりに納まっているもの)は、見た目にかっこわるいものが多く、せっかくきれいに、かっこよくデザインされたキッチンであっても、それ一つでぶちこわしの時があります。しかも壊れたらどうします?機械には必ずと言っていいほど寿命がありますし、同じ機械でも当たりはずれがあることはみなさんも経験済みでしょう。確かにモジュール化され、そのまま入れ替えることは可能でしょう。でも、比べてみてください。その値段を。○○電気や○○カメラなどでは10万円も出せば相当上位機種が買えます。それがビルトイン機器では15〜30万円はしてしまいます。おまけに、こういった機械類は日々進化しています。理想としては庫内寸法は同じで、より筐体寸法が小さいもの。放熱性能の向上が求められますが、そういったことも含めて進化していくでしょう。そう考えるとビルトイン機器よりもお得な気がしてきません?でも、見た目が、、、とおっしゃるなら、隠してしまえば?そんなものはレイアウト一つでなんとでもなります。オーブン、トースター、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、、、みんな隠しちゃえ!

 ちょっと話がそれたので、業務用に戻すと、、、一般家庭では使いにくいオーブンに比べて、ガスコンロは非常によくできています。何しろ構造がシンプルなので、自分で調整もしやすい。普通の3倍以上の火力から、同じぐらいのトロ火まで調節できます。料理がほんとにおいしくなります。チャーハンなどがおいしいのは想像できるのですが、家で使っていて、一番感心したのが、そばを茹でるとき。麺を入れてお湯が冷めている時間が短くなるからでしょうか?非常においしくゆであがります。これはお勧めです。

 でも条件があります。それだけの火力のためにガスを燃焼させるわけですから、換気に関しては注意が必要です。それと、やはり機器まわりの構造です。大きな火が出るのできちんとした対策が必要です。そしてもう一つ、重量と搬入に対しての配慮。一般機器に比べると、1.5倍以上の大きさと重さになります。設置場所の補強、搬入経路の確保などの問題が発生します。そういった意味ではマンションへの導入は困難な場合が多くなります。

 そういったことを踏まえて、業務用機器の導入に関してはもう一度考えてみてください。逆に言えば、それらのことを十分理解してつきあえば、値段もそれほど高くなく、非常にいいものなので、とっても重宝する事でしょう。

 業務用機器、本当に必要なの?

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