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日焼けサロン 『HELIOS』船橋店 さて、今回の『HELIOS』船橋店だが、この店のオーナーはすでに、北千住と上野にも日焼けサロンを軌道に乗せている。この店が3店舗目になる。今回は既存の2店と店名は同じだが、もう少し違った雰囲気にしたい。他店と差別化を図りたい。少々高級感を持たせたい(が、入りづらくなる程ではない)。というのが要望。そこで、今回のコンセプトを「『大人になりたかったワタシ、ちょっと南国に来てしまいました。これからのワタシはちょっと変わります』みたいな。」としてみた。 旧街道沿いの古いビルの2階に位置したこの店には、1階の店舗脇にある階段からアプローチする。まずは、その入口で、既存の日焼けサロンとは違う「センスの良さ」をアピール。そして、チャコールグレーとグレイッシュブルー、オフホワイト、薄いグレーで囲まれた階段を上り、少しだけ遠回りをし(その道程を楽しみながら)、店舗内へのアプローチ(トンネル)をくぐる。中にはいると、ライムストーン風タイルの床に、左官仕上げの白い壁、木端積み石のカウンターなどの薄い色の背景に、濃い茶色の木やソファーなどのアクセントが加わり、ちょっとバリ島あたりのリゾートホテルを思わせるようにした。ソファー前には黒鉄器のボウルで水盤を作り、花びらを浮かべ、アロマオイルを数滴垂らし、視覚的、嗅覚的にも 「リゾート感覚」を持たせるようにしている。 ラウンジから半透明ガラスのドアで仕切られた、更衣室が並ぶエリアは、古材フローリング風のシートが貼られ、その途中に照明ボックスが埋め込まれ、そのボックスには、イミテーションのグリーンが埋め込まれている。この廊下の照明はこの床だけとし、バスタオル一枚だけを巻いた客が行き来することに配慮して、明るくならないようにしている。その廊下を抜けて、タンニングルームへと、床のあかりが続き、まるで、滑走路の誘導灯のように客を導いてくれる。 非常に短い設計期間にも関わらず、店舗スタッフと、(スタッフ、客双方の)動線を綿密にシュミレーションし、計画されたため、お互いが動きやすい店舗になった。 店舗が最終的に成功するかどうかは、ソフトの部分にかかる部分が大きいと思っている。スタッフの態度が悪かったり、マーケティングを読み違えたりすると、いくら空間として良くできていても、成功しないだろう。その点、この店はスタッフの教育も行き届いていて、気持ちがいい。きっと成功するだろう。そういう店舗の設計に関わったことは、我々にとっても非常に嬉しい。
photo by Nacasa and Partners.inc. |
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