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apartment (for rent) reform-1


 築25年の賃貸アパートの改装を依頼された。全8戸中空部屋7戸を改装する。
 とにかく長い廊下が欲しかった。玄関からクランクして廊下に入ると、白い壁に浮かぶ薄むらさき色の収納家具と、同じ色の扉が見られる。その扉の中には水回りがあり、以前は別れていた浴室とトイレを1つの空間にすることで、視覚的に広さを持たせ、洗濯機置場も確保できた。廊下に戻り、さらに眼を動かすと、空間の一番奥の窓が眼に入ってくる。ここで我々の頭の中では空間の大きさを把握し始める。しかし、その途中右側の壁に小窓があり、壁の向こう側の空間が意識される。その反対側にはなにやら、仕掛けがありそうな部分がある。ここは、壁の中にキッチンが埋め込まれ、使わないときには壁と同化させたロールスクリーンにより隠されている。そして長い廊下を抜けると、横幅一面の窓と2.7mまで高くした天井によって一気に視界が解放される。振り返るとそこには、今通ってきた、楽しげな細長い空間がある。そう、そこは『路地(alley)』だったのだ。路地が持つ、通ることの楽しみ、ワクワク感を一枚の壁によって室内空間の中に再現してみたかったのだ。他の部屋はこんな感じ。風呂なしもあります。そちらの部屋はこんな感じ。SOHOにいかが?

 

photo by studio kaz