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re-kitchen/tr

築6年のマンションのキッチンリフォーム。このお宅も「re-kitchen/m」と同じく独立型キッチンをリビングダイニングに開放することが主な目的。
 合板のオークフローリングにビニールクロスという典型的な分譲マンションの仕上げである。それらに合わせつつ、落ち着いた雰囲気のご夫婦の事を考え、シナ材を木目がわかる程度に黒く着色し、カウンタートップはマンションでの搬入の事も考え、石目調の人工大理石とした。いつもは軽快に見えるようにカウンタートップもできるだけ薄く設計するのだが、今回は厚くしてみた。
 リビングに解放したために、キッチンにあるいろいろなもの(家電製品や食器など)を見えないようにしなければならない。そこで、背面の壁一面に収納を作り、電子レンジやオーブントースター、炊飯器、湯沸かしポット、フィッシュロースター、冷凍冷蔵庫、食器らをすべて引戸の中に隠してしまった。閉めた状態では、黒い壁のように見える。そして新しくなった壁と天井はソフトヘアライン仕上げの左官壁とし、においや湿度をコントロールしてくれている。
 天井高があるため、照明も埋め込みのダウンライトではなく、直付けのスポットライトとし、天井面もすっきり見える。
 黒い背面の壁に分厚いカウンタートップ、微妙なテクスチャーを持つ壁と天井、そしてすっきりと収まった照明器具。これらの組み合わせにより、明るく開放的なのに、シックで落ち着いたキッチンができあがった。

photo by kohshi tarumi